法人案内
はたらくよろこび
「仕事をしていて、どんな時に、愉しいと感じますか・・」
若手職員との対話会で、理事長は静かに問い。私たちは、順に答え始めた。
私の番になり、私は嘘をついた。40年前の苦い思い出。
当時の理事長は、献身的な医師でした。戦後の国民病と呼ばれた結核治療にサナトリウム病院を開き。シュバイツァー博士のノーベル賞受賞式に随行する。意思のある穏やかな言葉を語る愛の人でした。
新卒二年目だった私にとって、仕事は辛く耐えるもの。だから、愉しいかと問われても、答えが見つかりません。順番が来たとき、見栄を張って嘘をつきました。その恥ずかしさと罪悪感は今でも身体に残っています。そしていつかは正直に答えられる人になろうと働いてきました。
立場が変わり、私も同じ質問をすることがあります。働く者は、つい目の前の課題に夢中になり。いつの間にか、自分や人を傷つけしまっていることがあります。だから時に、愉しく働けているかを確認します。
何より、仕事は愉しくなければいけません。
工夫したやり方がうまくいったとき、達成感があります。「ありがとう」と声をかけられること。寄り添うご利用者の体温が温かいこと。意思疎通が難しいご利用者に言葉が届いたときの感動も格別です。
成長した職員の仕事ぶりを知ることは、安心を生みます。働く仲間に助けられたり、助けたり。ご利用者を支えたり、支えられたり。大変だった仕事が、普通になり。年を経て、いろいろな愉しさが増えます。
すべての「はたらき」が愉しく、ありがたい。そして、もっと職員が朗らかに働けるよう工夫するなど、たくさんの愉しさがあります。
と思っていても、もう嘘はつきたくないので、問い続けます。
「オイ、自分。本当に仕事を愉しんでいるかい?」
(2024年、年の瀬の職員向けメッセージより一部抜粋)
理事長 髙澤勝美
社会福祉法人が運営する障害者施設の価値と役割
社会福祉法人が運営する障害者施設は、地域にとって欠かせない福祉サービスを提供する重要な存在です。
特に障害者支援施設(入所施設)は、社会福祉法人のみが運営を認可されており、株式会社やNPO法人では設置できません。
さらに、市内で唯一認可される施設であるため、その運営には大きな責任が伴います。安定した運営と公共性の確保
入所施設は、障がいのある方が生活の場とする施設であり、一時的な運営ではなく、長期的に安定した支援が求められます。
そのため、営利を目的とする株式会社ではなく、公共性を重視し、安定した運営ができる社会福祉法人のみが運営を認められています。税制優遇と公的支援による持続可能な運営
社会福祉法人は、税制上の優遇措置を受けるとともに、行政からの補助金を活用することで、長期的に安定した施設運営が可能です。
これにより、障がいのある方への継続的な支援を実現しています。透明性の高い運営と社会的信頼の確保
社会福祉法人は、行政の監督を受けながら運営され、評議員会の承認を経て意思決定を行います。
この仕組みにより、不正や営利目的の経営が起こりにくく、利用者や地域社会からの信頼を確保しています。地域にとって唯一の施設としての役割
入所施設は市内に一つしか認可されないため、その存続は地域の障害のある方やそのご家族にとって非常に重要です。
万が一、施設がなくなると、地域の福祉サービスに大きな影響が及ぶため、社会福祉法人が責任を持って運営する必要があります。
社会福祉法人は、地域社会の福祉を支える大切な存在です。
特に障害者支援施設(入所施設)は、障害のある方にとって安心して生活できるかけがえのない場所です。その安定した運営を支える理事会や評議員会は、施設の透明性と信頼性を確保しながら、地域の福祉を守る重要な役割を果たしています。

令和6年度第4回理事会(令和7年2月6日)
理事8名のうちZoom2名を含み7名の参加、欠席1名。
他に監事1名と事務局員、右から2人目が施設長の高橋と3人目が理事長の髙澤
法人運営の理念とビジョン
私たちは、障害者福祉サービスを提供する社会福祉法人として、「ともに笑顔「 ともに安心「ともに信頼」という理念を掲げています。
この理念には、一人ひとりが笑顔で安心して暮らせる社会をともに築き、支え合い、信頼を大切にするという想いが込められています。
また、ビジョンである「人にやさしく」は、全ての人が温かさと尊重を感じられるサービスを提供することを目指しています。
私たちは、障害がある方々だけでなく、支える家族や後見人、地域社会とも心を通わせ、ともに歩む存在でありたいと考えています。
一人の人間としてだいじにされ、安心して生きることができる環境は、障害の有無を問わず、全ての人にとって必要だと信じています。
そのため、私たちは「やさしさ」を行動の中心に据え、誰もが笑顔でつながる温かな社会の実現を目指しています。
施設運営の基本方針
私たちは、障害のある方々が安全で安心し、自分らしく充実した生活を送れるよう支援することを基本方針としています。
利用者の高齢化や支援の重度化にも対応し、医療面・生活面でそれぞれのニーズに合ったサポートを提供します。
また、利用者が日々の選択肢を持ち、自分で意思決定できる環境を整えることで、より自由で自分らしい生活が実現できるよう取り組んでいます。
新たな生活スタイルの提案として、施設以外での生活を可能にする環境づくりも進めています。
職員にとっても、働きやすくやりがいを持てる職場環境を目指し、風通しの良い組織作りや情報共有を推進しています。
重点課題としては、まず職員の育成や支援力向上を図り、地域や利用者ニーズに応じた新規事業を展開していきます。
また、地域との連携を強化し、地域に開かれた施設運営を行うとともに、コンプライアンス(法令遵守)を徹底し、社会的な信頼を高めます。
利用者支援では、より楽しく充実した日常生活や余暇活動を提供し、利用者の意思決定を尊重した支援を心がけています。
また、高齢化や重度化に対応するため、身体的負担を軽減する設備や支援方法を取り入れています。
新たにグループホームを開設し、生活スタイルの選択肢を広げることで、利用者がより多様な暮らしを選べる環境を整えます。
法人概要
社会福祉法人 田無の会
〒188-0013
東京都西東京市向台町3-1-11
①西武新宿線「田無」駅南口より徒歩8分
②西武池袋線「ひばりヶ丘」駅南口より西武バス20分⇒武蔵境駅行「田無駅」下車
③JR中央線「武蔵境」駅北口1・2番乗り場より西武バス8分⇒「向台町一丁目」下車、徒歩6分
TEL:042-461-7471
FAX:042-461-1660
2000年4月1日
障害者支援施設 たんぽぽ
・施設入所50名(男性30名、女性20名)
・生活介護62名
・短期入所2名(男性1名、女性1名)
共同生活援助 わたげ荘
・障害者グループホーム(包括型)6名(男性)
地域連携
地域に開かれた施設への取り組みです。
田無の会は西東京市社会福祉法人連絡会に参加しています。

フードドライブに参加しました。
皆様のご協力により、「子ども食堂」等 22団体に食料品をお届けすることができました。
どうもありがとうございました。(令和7年1月25日)
地域サロン・カフェ「たんぽぽ」地域公益活動に取り組んでいます。(感染対策のため休止中)
地域の皆様に「ほっと一息つける」「気楽におしゃべりできる」「情報交換したい」等々の場として、1階の談話室を地域サロン・カフェ「たんぽぽ」として、オープンして参りましたが、現在、コロナの関係で活動を休止しています。
再開できる状況になりましたら、ご案内致しますので、是非、以前のようにお気軽にお越しください。
ご利用者も皆様との再開を心待ちにしております。
開催日:毎月第1・第3火曜日 ※ただいま休止中
時間:PM1:30~4:00
参加費:100円(コーヒーなどの飲み物はお代わり自由、手作りクッキー付き)
カフェは、ボランティア・民生委員・社会福祉協議会の協力のもとに運営されています。

カフェの一コマ。会話も弾み、楽しいひとときはあっという間に過ぎてしまいます。
カフェの様子

ボランティアと一緒にコーヒーを楽しんでいます。

カフェ「たんぽぽ」開催中にたんぽぽの門の前に出ている看板です。

カフェ「たんぽぽ」の場所の前に出ている案内板です。
お困りごとはありませんか?
~福祉相談窓口を開設しています~
社会福祉法人田無の会では、日常生活の中での困りごとのご相談をお受けし、ご相談内容に応じた専門の相談機関をご紹介しています。どうぞお気軽にご利用ください。
【福祉相談窓口】
◇開設日時:毎週木曜日 午後1時~4時
◇開設場所:社会福祉法人田無の会「たんぽぽ」の施設内(西東京市向台町3-1-11)