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「花咲か北さん」のワークショップ
2025年9月16日

強制不妊訴訟の東京の原告である北三郎さんと西スミ子さんの展示会が開催中です。会場の青猫書房ギャラリー(赤羽駅徒歩8分)は、児童書を販売する大人の書店で奥には喫茶とギャラリーを兼ねたスペースのある静かな佇まい。話題の「アンパンマン」の初期の絵本があったり、ゆっくりと言葉に親しみたい空間です。
9月15日の北さんの「お花のワークショップ」に参加しました。82歳になる北さんは、講師としてまず皆さんの前で作って見せますが、指先がとても器用で、ひとつのお花をあっという間に作ってしまいます。写真は、そのワークショップで作ったつたないお花です。

ワークショップでは、北さんが講師となって参加者に作り方を教えます。二十数人が背中をまるめて熱心に取り組みました。もちろん北さんのようにはいきませんがそれぞれの花を作り、愉しい時間を過ごしました。
また後半では、北さんの生い立ちや裁判の経過、7月の国連でのスピーチやジャッジや大谷のホームランを見た話しなどを写真と同行した関哉弁護士の掛け合いで愉しいお話を伺いました。
実は以前、アメリカ旅行の一番の思い出は何ですか?と北さんに尋ねたことがあります。その答えはなんと「ゴッホ」。国連でのスピーチや大谷のホームランでもなく、二ューヨーク近代美術館で見たゴッホの絵だというのです。
たしかに和紙をこより花を作り3か月もかけて大輪の菊を作る北さんは、一つひとつのタッチを繰り返す、ゴッホの作風に通じるものがある、芸術家なのだと得心したのでした。


これは、北さんから頂いた作品。施設の玄関に展示させていただいています。